私は幼いころ、他人の家の蔵に住んでいました。間借りです。間借りというか大家さんが住んでいる家の横に建っている蔵を借りて住んでいました。
蔵の中は平屋のようになっていて、二つの部屋に仕切られていました。
そのうちのひとつの部屋の床下には、雨の日には雨が侵入してきて、何日もの間、水浸し状態が続くものですから、室内は湿気の多い生活環境でした。
私は、まだ3歳4歳のころだったので、
床の下の水たまりが大きなプールのように感じました。
そして、食べ物も十分では無く、空腹と湿気が原因なのかどうかは判りませんが、よく肺炎に罹って市立病院に入院することが多々ありました。
「なんで、こんな小さな蔵に居てるんやろう。」大家さんの家はおおきいのに。
父は鉄道会社に勤めていたので、仕事が不規則でした。父が夜勤などで家にいない日は、母に連れられて母の実家に行って寝泊まりをしていました。
実家に行くのに電車に乗って行きましたが、父の働いている鉄道会社の電車に乗って行くのでキップ代は無料でした。